1905年-2008年 北海道札幌市に生まれる。1922年、札幌高等女学校卒業後、女子美術専門学校(現女子美術大学)日本画科高等科入学。1930年、第十七回院展で「枇杷(びわ)」が初入選。飾り気のない筆致で人物画、風俗画に腕をふるったが、50歳前後から作風を変え、大胆な筆遣いと極彩色で山岳や人物を描く力強いスタイルを確立した。代表作は、武将や浮世絵師など男性の肖像を題材にした「面構(つらがまえ)」のシリーズ、富士山を描いた連作など。82年に日本芸術院会員となり、89年、文化勲章を受章した。